1.梁の架け方と断面計算
山辺さんの構造の講義で話題に上る大河原木材の展示住宅の梁組を見ながら、木構造の基本を踏まえて、梁の架け方を考えます。床梁と小屋梁を連続したシステムとして考えると、いくつもの組み合わせ方が考えられます。梁断面の計算をしながら、それらの組み合わせ方の構造的意味を解説します。
N 値計算は、耐力壁の両端の柱に働く引き抜き力を知る簡易計算法です。計算方法の解説と演習を通して、実際の設計のなかでどのように使ってゆくのか、解説します。
2.梁断面表の使い方
教科書の梁断面表を使うことによって、梁の寸法を構造的に明快に決めることができます。梁の断面を適切に決めることは、構造システムを考えてゆくときの基本中の基本です。梁断面表の使い方と軸組の考え方を解説します。
3.矩計図で考えること
丹呉事務所で書いた矩計図を見ながら、設計者がどう考えたか、大工はどう考えるのか、設計者はどこに視点を置くのか、大工はどこを見るのか等々、丹呉+伊藤+内島で、語り合ってみたいと思います。今回は、川越の家を施工した伊藤達生さんに加わってもらいます。



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