1.木構造の基本
木構造を理解するためには、まず木という素材の構造的特性を理解してから、次に木でつくる構造体の特性を考えることが肝要です。木造住宅を木の構造システムととらえて、木の特性を知り、各要素の特性を知り、それらをどのように組み立てるのか、木構造の基本を解説します。
2.木造住宅の設計方法(1) 構面計画と伏図計画
木構造の基本は、木に従うということです。渡り腮構法は、木の特性に従う構法として検証しながら実践されてきました。その設計方法の基本は、伏図と軸組図の上で構造を検討してゆくことです。その手順を、順番に解説してゆきます。今回は、最初に行う構面計画から伏図への過程を考えます。
3.矩計図で考えること
丹呉事務所でつくられた矩計図を見ながら、設計者がどう考えたか、大工はどう考えるのか、設計者はどこに視点を置くのか、大工はどこを見るのか等々、丹呉+内島+杢人の会の大工で、語り合ってみたいと思います。
4.大工の手法ー大工の視点
大工の手法の講義では、杢人の会の大工さんに、大工が住宅づくりの作業のなかで、木について、木の使い方について、納まりについて、設計図について、どのように考えているのか、どこを重視するのか、どのように作業するのか、いろいろな視点から語ってもらいたいと思っています。そこから、設計者と大工との共同作業のあり方、図面の役割などを考えたいと思います。
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