12月の大工塾

1)日程

21日(土)

15:00〜18:10

木造建築の防耐火性能
〜伝統木造から準耐火木造まで〜

安井 昇

大河原木材 展示住宅

18:30〜

懇親会

22日(日)

9:00〜10:30

戦後、住宅はどのように造られてきたか

植久哲男

大河原木材 展示住宅

10:40〜12:10

共同の論理

丹呉明恭

13:00〜14:30

大工塾に参加して


2)講義内容

1.木造建築の防耐火性能 〜伝統木造から準耐火木造まで〜:安井 昇
木造は火事に弱いのでしょうか。逆に鉄筋コンクリート造は火事に強く、安全なのでしょうか。土壁、板壁といった伝統的に使われてきた工法や、木材を厚く・太く使った工法で防火的に安全な建物を作る手法を、実験映像、データにもとづいてお話します。

※大工塾の構造や室内環境の講義の中で、性能設計が話題になってきました。
「渡り腮構法」も、木構造の性能設計の手法を模索するものでした。しかし、基準法の木構造の扱いは、一方で性能設計を謳いながら、他方で仕様規定を強める方向性になっています。温熱環境については、金田さんから強い危機的状況であることが指摘されました。
そのような傾向の中で、木造建築の防耐火性能については、性能設計が大幅に認められてきました。木造建築の防耐火性能についての研究と実践と基準法の改革に携わって大きな成果を上げてきた安井昇さんから、現場からの実践的なお話を聞きしたいと思います。

2.戦後、住宅はどのように造られてきたか:植久哲男
11月の戸塚さんと和田さんを交えたお話の中で、「住宅建築」の果たしてきた役割が話題になりました。「住宅建築」の編集の中で、木造住宅を取り巻くいろいろな環境の取材を続けてきた植久さんから、その中から見えてきた歴史とはどんなものだったのか、語ってもらいます。

 1955年〜1995年の40年間に住宅をつくる現場に何が起こったのか
 木造住宅の見直し
 戦後住宅のスタイルの方向
 終わりに/住まいは何処へ行く

3.共同の論理:丹呉明恭
大工塾や設計塾、杢人の会のめざすことは、住宅づくりの共同です。
その共同をどのように捉えるのか、どのように実践するのか、そこにどのような論理があるのか、考えてみたいと思います。

12月の大工塾1
12月の大工塾2

3)講師紹介

■ 安井 昇さん
1968年 京都市生まれ
1993年 東京理科大学大学院修了後、積水ハウス株式会社入社
1999年 積水ハウス退職後、海外に世界遺産を見る旅に出る
2000年 桜設計集団設立
2004年 早稲田大学大学院博士課程修了
現在 桜設計集団代表、早稲田大学理工学総合研究センター客員研究員、
   武蔵工業大学非常勤講師、岐阜県立森林文化アカデミー非常勤講師

■ 植久哲男さん
1949年 栃木県生まれ
1973年 鹿島出版会入社(月刊誌「SD」編集部)
1975年 建築思潮研究所入社し月刊誌「住宅建築」の編集に携わる。
1993年 「住宅建築」編集長を経て、2006 年建築思潮研究所退社。
現在「住宅建築」編集顧問
  「チルチンびと」編集顧問

■ 丹呉明恭さん
1947年 東京生まれ。丹呉明恭建築設計事務所所長
1989年から秋田杉の産直システム「モクネット」に取り組む。
1993年から山辺さんと伝統型木構造の解析と実践に取り組む。
・「建築家山へ林業家街へ」(和田善行さんとの共著)1998年全国林業改良普及協会
・住宅建築【保存版】「伝統構法を検証する 徹底解析!! 渡り腮構法1〜3」2003年10月号〜2004年2月号(山辺豊彦構造設計事務所との共同執筆)
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(山辺豊彦との共同執筆)建築技術


4)会場

■ 大河原木材 展示住宅
住所:埼玉県飯能市小岩井259【Google Map


5)大工塾事務局

■ 大工塾事務局 丹呉明恭建築設計事務所
■ 〒350-1326 埼玉県狭山市つつじ野 2-16-107
■ Tel:04-2955-2637
■ Fax:04-2955-2655
■ Email:info@daiku-j.net
■ URL:http://daiku-j.net


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