1.木造建築の防耐火性能 〜伝統木造から準耐火木造まで〜:安井 昇
木造は火事に弱いのでしょうか。逆に鉄筋コンクリート造は火事に強く、安全なのでしょうか。土壁、板壁といった伝統的に使われてきた工法や、木材を厚く・太く使った工法で防火的に安全な建物を作る手法を、実験映像、データにもとづいてお話します。
※大工塾の構造や室内環境の講義の中で、性能設計が話題になってきました。
「渡り腮構法」も、木構造の性能設計の手法を模索するものでした。しかし、基準法の木構造の扱いは、一方で性能設計を謳いながら、他方で仕様規定を強める方向性になっています。温熱環境については、金田さんから強い危機的状況であることが指摘されました。
そのような傾向の中で、木造建築の防耐火性能については、性能設計が大幅に認められてきました。木造建築の防耐火性能についての研究と実践と基準法の改革に携わって大きな成果を上げてきた安井昇さんから、現場からの実践的なお話を聞きしたいと思います。
2.戦後、住宅はどのように造られてきたか:植久哲男
11月の戸塚さんと和田さんを交えたお話の中で、「住宅建築」の果たしてきた役割が話題になりました。「住宅建築」の編集の中で、木造住宅を取り巻くいろいろな環境の取材を続けてきた植久さんから、その中から見えてきた歴史とはどんなものだったのか、語ってもらいます。
1955年〜1995年の40年間に住宅をつくる現場に何が起こったのか
木造住宅の見直し
戦後住宅のスタイルの方向
終わりに/住まいは何処へ行く
3.共同の論理:丹呉明恭
大工塾や設計塾、杢人の会のめざすことは、住宅づくりの共同です。
その共同をどのように捉えるのか、どのように実践するのか、そこにどのような論理があるのか、考えてみたいと思います。
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