11月の大工塾

1)日程

23日(土)

15:00〜18:10

杉の話

和田善行

大河原木材 展示住宅

18:30〜

懇親会

24日(日)

9:00〜12:10

「土壁の現在・未来」

戸塚元雄

大河原木材 展示住宅

13:00〜14:30

「木造住宅を、どのようにつなげるのか」

和田善行
戸塚元雄
植久哲男
丹呉明恭


2)講義内容

1.杉の話:和田善行
杉は日本で一番多く植林されている木です。この杉をどのように使ってゆくのか、その答えのあり方は、日本の林業の試金石になると思われます。
和田さんは杉に強い情熱を注ぐ林業家です。杉とはどのような木なのか、その特性の解説、杉を使った木造の技術のあり方、日本の林業は今どのような状況にあるのか、林業のあるべき姿とはどのようなものなのか、杉をめぐる話題を多岐にわたって語ってもらいます。

2.「土壁の現在・未来」:戸塚元雄
土壁を今後も住宅の中に残そうとするならば、いま土壁が置かれている状況を知り、将来へ繋ぐ方法を考えることが大切です。
壁土は現在どこでどのようにつくられているか、各地の土にはどんな違いがあるか、土の強度性能の確かめ方など、これまであまり知られていなかった壁土に関する基礎的な知識について説明します。

<壁土はどのようにつくられているか>
 壁土製造の今昔
 壁土製造所マップ
 壁土強度試験方法の説明
 強度試験結果一覧
<土の見分け方>
 地層・地質との関係(代表的な地層帯の説明)
 粒の話(土の分類と粒径分布曲線)
 粘土の話(粘土鉱物のはたらき)
<土壁の未来>
 工学的検証の道筋
 cとφの話
 土質工学との類似と違い
 壁土の改良

3.「木造住宅をどのようにつなげるのか」:和田善行・戸塚元雄・植久哲男・丹呉明恭
和田さん、戸塚さん、それと10 月の金田さん、大工塾の講師に招いた人たちは日本の木造住宅の核心に迫ろうとして、個人もしくは小さなグループでコツコツと新たらしい地図を作るような作業をしてきた人たちです。このような地道な作業が、日本の木造住宅を未来に繋げることができる唯一の方法だと考えられます。それらの小さな活動を拾い上げて「住宅建築」で紹介してきた植久さんにも加わってもらって、住宅造りの中で何を考えてゆくのか、それをどのように繋げてゆくのか、皆で話し合いたいと思います。

11月の大工塾1
11月の大工塾2
11月の大工塾3

3)講師紹介

■和田善行さん
1949年 徳島生まれ。林業家。
徳島産の木頭杉の長伐期育成と、その葉枯らし乾燥による長物・大断面の良質な梁の生産に取り組んでいる。「林業家は家造りの一番バッター」の信念で、精力的に建築家、住まい手を訪ねて、産地と街のネットワークで家造りを実践している。
著書「消費する家から働く家へ」(共著)建築資料研究所
  「建築家山へ林業家街へ」(共著)全国林業改良普及協会

■戸塚元雄さん
1939年 神奈川県生まれ。
1976年 香川県・高松に住まいを移す。
1982年 戸塚元雄建築設計事務所設立

■ 植久哲男さん
1949年 栃木県生まれ
1973年 鹿島出版会入社(月刊誌「SD」編集部)
1975年 建築思潮研究所入社し月刊誌「住宅建築」の編集に携わる。
1993年 「住宅建築」編集長を経て、2006 年建築思潮研究所退社。
現在「住宅建築」編集顧問
  「チルチンびと」編集顧問


4)会場

■ 大河原木材 展示住宅
住所:埼玉県飯能市小岩井259【Google Map


5)大工塾事務局

■ 大工塾事務局 丹呉明恭建築設計事務所
■ 〒350-1326 埼玉県狭山市つつじ野 2-16-107
■ Tel:04-2955-2637
■ Fax:04-2955-2655
■ Email:info@daiku-j.net
■ URL:http://daiku-j.net


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