1.日本の住宅政策の問題点:丹呉明恭
どのような木造住宅を指向するのかという疑問は、日本の住宅事情の評価に突き当たります。戦後の日本の住宅政策がどのようなものだったか、そこにどのような問題が生じたのか、その問題群を当事者として捉えて、どのような住宅造りを目指せばよいのか、考えます。
2.渡り腮構法の展開:丹呉明恭
渡り腮構法は、自主的に決めた構造設計指針にしたがうことを基本姿勢としています。その設計指針については構造の講義で解説してきましたが、ではその指針に基づいてどのような住宅が展開できるのか、丹呉事務所で行ってきた渡り腮構法の住宅の展開を一覧しながら、木造住宅の設計方法について考えます。
3.土壁の温熱環境:金田正夫
民家がエアコンのような機械を使わずに夏涼しく冬暖かく暮らしていた工夫を温度センサーをすえて調査し明らかにしました。他の方がすでに調べていない部分をおこなっていますので初めて触れる部分とおもいます。合わせてその工夫を現代の諸条件の中で現代住宅に応用した実例に温熱上の検証をし、どこまで現代に通用するかをあきらかにします。(金田正夫)
|