7月の大工塾

1)日程

27日(土)

13:30〜15:00

中間処理場の見学

桑原一男

クワバラパンぷキン

16:30〜18:00

限界耐力計算の建築学会の指針について

松野浩一

東洋大学工学部7号館

19:00〜

懇親会

大河原木材展示住宅

28日(日)

9:00〜10:30
10:40〜12:10
13:00〜14:30

構造演習(2)ヤング係数の計算
構造演習(3) SS 試験の演習
SS 試験のデータ整理と基礎設計法

山辺豊彦
山辺豊彦・丹呉明恭
山辺豊彦

東洋大学工学部7号館


2)実験内容

1.「中間処理場の見学」 桑原一男
クワバラ・パンぷキンは、総合建物解体業と廃棄物処理業を行う会社です。今回見学させていただく「パンぷキン・デポ」は中間処理場です。建築現場や解体現場から集められた廃棄物は中間処理場でリサイクルされるもの、最終処分されるものに細かく分別されます。住宅を造ることと解体することは、同時に考える必要があります。
桑原一男さんは、著書「平成解体新書」で、建設廃棄物は戦後最大の忘れ物・解体工事はパンドラの箱だ!と、現在の産業廃棄物処理について警告を発しています。ゴミから住宅を見ると、どのように見えるのか、考えたいと思います。

2.「限界耐力計算の建築学会の指針について」 松野浩一
限界耐力計算は、建物の耐力だけでなく損傷状態を変形で評価する計算法で、渡り腮構法のような粘り強い構造システムの安全性の確認には適切な方法です。
限界耐力計算に対する建築学会の指針をわかりやすく解説します。

3.「現場でできるヤング係数の計算法」
ヤング係数は、材木の変形のしにくさを表わす係数ですが、その原理を知れば現場で簡単に計算することができます。必要な梁成を知りたい時、どこにどの梁を使うのか迷った時などに役に立つ計算法です。材木を使って演習をします。

4.「スウェーデン式サウンディング試験の演習と地盤の考え方」
SS試験で地盤の状態を把握して、基礎の設計をすることは、住宅設計の基本です。実際にSS試験をやりながら、記録用紙の記入の仕方、記録のまとめ方、記録から地盤を判定する仕方、それに対する基礎設計、地盤改良の選択等、実践的に解説します。

7月の大工塾1
7月の大工塾2
7月の大工塾3

3)講師紹介

■ 桑原一男さん
1944 年生まれ。
1971 年から1991 年まで、さいたま市(旧与野市)市議会委員、5期議長を歴任。
潟Nワバラ・パンぷキン代表取締役。
著書
・「平成解体新書」日報出版
・「建築廃棄物 GIRRAD(ギラッド)」日報出版 他

■ 松野浩一さん
東洋大学工学部教授
大工塾では、構造実験や実験住宅の引っ張り実験などを担当していただいています。
最近の研究テーマ
・大スパン構造の応答制御(免震・制震)減衰機構の研究
・伝統的木造建築物(住宅)の構造性能評価に関する研究
・大規模木造建築物の構造性能評価に関する研究
・川越蔵造り建物の震動特性・減衰機構に関する研究
(東洋大学ホームページより抜粋)

■ 山辺豊彦さん
1946年 石川県生まれ。山辺構造設計事務所所長
1993年から丹呉明恭建築設計事務所と木構造の勉強会を行って、伝統型の木構造の力学的解析に取り組む。
・住宅建築「木構造の標準仕様づくり」1998年5月号〜2000年1月号(丹呉明恭建築設計事務所との共同連載)
・建築知識「ゼロから学ぶ『山辺の木構造』集中講座」2002年9月号〜12月号
・住宅と木材「伝統型構法の動的応答解析の試み」2002年4月号(丹呉明恭との共同執筆)
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(丹呉明恭との共同執筆)
・「ヤマベの木構造」エクスナレッジ

4)会場

■ 見学:クワバラ・パンぷキンデポ
住所:埼玉県加須市鴻茎381-5【Google Map】)

■ 講義:東洋大学工学部 7 号館(総合情報学部)2 階 721 号室
住所:埼玉県川越市鯨井2100 東洋大学川越キャンパス【Google Map】【東洋大学サイト:交通アクセス


5)大工塾事務局

■ 大工塾事務局 丹呉明恭建築設計事務所
■ 〒350-1326 埼玉県狭山市つつじ野 2-16-107
■ Tel:04-2955-2637
■ Fax:04-2955-2655
■ Email:info@daiku-j.net
■ URL:http://daiku-j.net


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