6月の大工塾

1)日程

6月の予定は次のようになります。

27日(土)

13:00 〜 17:30
19:30 〜

「実大構造実験 耐力壁の水平加力試験」松野浩一 山辺豊彦
 懇親会

28日(日)

9:30 〜 14:00

「実大構造実験 耐力壁の水平加力試験」松野浩一 山辺豊彦

土曜日の実験開始は13時からです。試験体数が多いので、実験後の講義は別の日に行います。
懇親会は大河原木材で行います。


2)実験内容

1.「耐力壁の水平加力試験」 松野浩一 山辺豊彦

構造システムは、4つの要素の組み合わせで成立します。
地震や風などの水平荷重に対しては、耐力壁で抵抗し、その際に軸組みに応力が生じます。前回行った仕口の引っ張り試験は、軸組みの基本的な接合方法の耐力を知るものでしたが、今回は耐力壁の試験です。
耐力壁は、抵抗するメカニズムによって4種類に分類されますが、それぞれが変形の仕方や壊れ方に特徴を持っています。いろいろな耐力壁の性能を比べて、その抵抗メカニズムを知ることによって、構造システムの性能を考えます。
今回は、貫・筋違い・合板・板張り・落とし込み板の試験を行い、8月は土壁の試験を行います。

試験体のセット・取り外し・解体・作り直しの作業があるので、車の人は道具を積んで、作業できる体制で来てください。遠方の人も、作業に参加できるように準備をしてきてください。


3)講師紹介

■松野浩一さん
東洋大学工学部教授
最近の研究テーマ
・大スパン構造の応答制御(免震・制震)減衰機構の研究
・伝統的木造建築物(住宅)の構造性能評価に関する研究
・大規模木造建築物の構造性能評価に関する研究
・川越蔵造り建物の震動特性・減衰機構に関する研究
(東洋大学ホームページより抜粋)

■山辺豊彦さん
1946年石川県生まれ。山辺構造設計事務所所長
1993年から丹呉明恭建築設計事務所と木構造の勉強会を行って、伝統型の木構造の力学的解析に取り組む。
・ 住宅建築「木構造の標準仕様づくり」(丹呉明恭建築設計事務所との共同連載)
1998年5月号〜2000年1月号
・建築知識「ゼロから学ぶ『山辺の木構造』集中講座」2002年9月号〜12月号
・住宅と木材「伝統型構法の動的応答解析の試み」(丹呉明恭との共同執筆)2002年4月号
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(丹呉明恭との共同執筆)

■丹呉明恭さん
1947年東京生まれ。丹呉明恭建築設計事務所所長
1989年から秋田杉の産直システム「モクネット」に取り組む
1993年から山辺さんと伝統型木構造の解析と実践に取り組む
・「建築家山へ林業家街へ」(和田善行さんとの共著)1998年全国林業改良普及協会
・住宅建築【保存版】「伝統構法を検証する 徹底解析!! 渡り腮構法1〜3」2003年10月号〜2004年2月号(山辺豊彦構造設計事務所との共同執筆)


4)会場

■構造実験:大型構造物実験棟 26日は13時に実験棟に来てください。
■講義:東洋大学工学部 2号棟 1階 2101号室
住所:埼玉県川越市鯨井2100 東洋大学川越キャンパス(会場案内図


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