5月の大工塾

1)日程

23日(土)

13:00 〜 16:30
17:00 〜 19:30
20:30 〜

「実大構造実験 柱脚の仕口の引っ張り試験」松野浩一 山辺豊彦
「構造システム論(5)N値計算の原理と方法」丹呉明恭 山辺豊彦
 懇親会

24日(日)

9:30 〜 13:00

「実大構造実験 継ぎ手の引っ張り試験」松野浩一 山辺豊彦

今回から、東洋大学での実大構造実験が始まります。
土曜日実験開始は13時からです。土曜日の講義は実験終了後17時からです。
懇親会は大河原木材で行います。


2)実験内容

1.「土台と柱の接合部の引っ張り試験」 松野浩一 山辺豊彦

渡り腮構法では土台と柱の基本的な接合方法を長ホゾ差し込み栓打ちとしています。
構造システムに水平荷重が働くと、耐力壁の両端の柱には引抜力が働きますが、18mmの込み栓にどの程度の耐力があるのか、確認する試験です。込栓やホゾの破壊状況、込栓を打ち位置等の確認を行います。
また、柱脚の耐力を上げる工夫はいろいろと試みられてきましたが、それらの工夫によって、どの程度の耐力向上が期待できるのか、確認してみます。

2.「梁の継ぎ手の引っ張り試験」

構造システムに水平荷重が働くと、水平構面の変形によって梁に引っ張り力が働きます。
梁の継ぎ手や柱の差し口の耐力は、その引っ張り力を上回る必要があります。実際の継ぎ手や差し口の引っ張り耐力を確認します。


3)講義内容

N値計算の演習

建築基準法では、柱脚の接合方法を決める方法としてN値計算が求められます。
N値計算の考え方と計算方法を演習します。

電卓、「渡り腮構法の住宅のつくりかた」を持参して下さい。


4)講師紹介

■松野浩一さん
東洋大学工学部教授
最近の研究テーマ
・大スパン構造の応答制御(免震・制震)減衰機構の研究
・伝統的木造建築物(住宅)の構造性能評価に関する研究
・大規模木造建築物の構造性能評価に関する研究
・川越蔵造り建物の震動特性・減衰機構に関する研究
(東洋大学ホームページより抜粋)

■山辺豊彦さん
1946年石川県生まれ。山辺構造設計事務所所長
1993年から丹呉明恭建築設計事務所と木構造の勉強会を行って、伝統型の木構造の力学的解析に取り組む。
・ 住宅建築「木構造の標準仕様づくり」(丹呉明恭建築設計事務所との共同連載)
1998年5月号〜2000年1月号
・建築知識「ゼロから学ぶ『山辺の木構造』集中講座」2002年9月号〜12月号
・住宅と木材「伝統型構法の動的応答解析の試み」(丹呉明恭との共同執筆)2002年4月号
・「渡り腮構法の住宅のつくり方」(丹呉明恭との共同執筆)

■丹呉明恭さん
1947年東京生まれ。丹呉明恭建築設計事務所所長
1989年から秋田杉の産直システム「モクネット」に取り組む
1993年から山辺さんと伝統型木構造の解析と実践に取り組む
・「建築家山へ林業家街へ」(和田善行さんとの共著)1998年全国林業改良普及協会
・住宅建築【保存版】「伝統構法を検証する 徹底解析!! 渡り腮構法1〜3」2003年10月号〜2004年2月号(山辺豊彦構造設計事務所との共同執筆)


5)会場

■構造実験:大型構造物実験棟 23日は、13時に実験棟に来てください。
■講義:東洋大学工学部 2号棟 1階 2101号室
住所:埼玉県川越市鯨井2100 東洋大学川越キャンパス(会場案内図


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