1.木造設計塾開設までの経緯と木造設計塾の方針:丹呉明恭
1998 年から大工塾が始まり、2010 年に九州大工塾と木造設計塾が開始されました。
三つの塾は、連携しながら継続する計画ですが、これらの一連の活動の経緯を概観しながら、木造設計塾の基本的な方針を考えます。
同時に、大工塾・九州大工塾・木造設計塾・杢人の会の連携のもとで何を目指すのか、について考えます。
2.木造住宅の疑問を解剖する:丹呉明恭
大工塾や設計塾に集まるきっかけは、実際の現場でいろいろな疑問に突き当たって、それらを解決する糸口を見つけたいという思いが大きいだろうと思います。
それらの疑問に対する答えが見つからないと、みずからの設計や大工仕事に確信を持つことができません。
まず、どのような疑問があるのか、そこを考えるところから設計塾を始めたいと思います。
いろいろな疑問を整理してみると、方向性が見えてくるかもしれません。
3.疑問に取組んできた設計者たち:植久哲男
いろいろな疑問に、正面から立ち向かってきた設計者は大勢います。
それらは地道な活動なので広く知られることがないのですが、実は木造の根幹を支える活動です。
どのような人達が、どのような分野で、どのようなことをやってきたのか、植久さんに紹介してもらいながら、設計塾の方針を考えます。
4.構造屋から見た木構造の特質:山辺豊彦
木構造の講義の序論として、木構造はどのような特質を持つのか、それをどのように解きほぐしてゆくのか、どのような視点を維持すればよいのか、構造家の山辺さんに解説してもらいます。
5.矩計図の書き方:「杢人の会」内島章雄
大工は、いきなり材木に墨付けをするわけではありません。
その準備として、手板を作り原寸の矩計を作ります。
杢人の会の内島さんに、設計図をもとに実際に矩計を作ってもらいながら大工はどのように考えて家造りを始めるのか、矩計で何を考えるのか、解説してもらいます。
木造の現場に直に触れることは、木造を理解する最高の手段です。
6.大工の手法:「杢人の会」村上幸成、田中広樹、関根陽一
杢人の会の村上さん、田中さん、関根さんに墨付けや刻みの手法を話してもらいます。
大工の手法から、木造の設計方法を考えます。
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