1.構造実験(仕口・継手):山辺豊彦・西野晃司・黒木宏之
構造システムに水平力が加わると、耐力壁の両側の柱には引抜き力、梁には引っ張り力が働きます。これらの力は各接合部に作用するので、接合部の耐力がそれらの力より大きいことが求められます。木造の軸組は接合部が最も弱いために、接合部の耐力が水平荷重に対するシステムの性能を決めてしまうというのが、大きな特徴です。したがって、選択する接合部の耐力を知ってシステムを組み立てることが、木構造の原則になります。
柱脚の込栓接合と金物接合の耐力、継手の耐力、柱の差し口の耐力、を実大試験体によって確認します。
2.構造実験(耐力壁・床面):山辺豊彦・西野晃司・黒木宏之
木造の構造システムは、水平力(地震・風)に対して耐力壁で抵抗します。木造の基本的な耐力壁の性能を、実大の試験体によって確認します。構造用合板・モイス・筋違いの実大耐力壁に水平荷重を加えて、荷重と変形量の関係、破壊形状を確認します。
床面や小屋面などの水平構面は、構造システムに働く水平力を耐力壁に伝える役割をします。杉板を斜め張りにした床面の性能を確認します。
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