1.実大耐力壁の試験:山辺豊彦・西野晃司・黒木宏之
構造システムは、4 つの要素の組み合わせで成立します。
地震や風などの水平荷重に対しては、耐力壁で抵抗し、その際に軸組みに応力が生じます。前回行った仕口の引っ張り試験は、軸組みの基本的な接合方法の耐力を知るものでしたが、今回は耐力壁と水平構面(床)の水平加力試験です。
耐力壁は、抵抗するメカニズムによって4 種類に分類されますが、それぞれが変形の仕方や壊れ方に特徴を持っています。いろいろな耐力壁の性能を比べて、その抵抗メカニズムを知ることによって、構造システムの性能を考えます。
2.壁量計算の方法:山辺豊彦
構造システムに働く水平荷重(地震と風)に対して、抵抗するのが耐力壁です。耐力壁は、壁倍率と壁量計算で必要な量と配置を検討します。壁倍率の考え方を認識した上で、実際の住宅を例に、壁量計算の演習を行います。
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