1.土台と柱の接合部の引っ張り試験
渡り腮構法では土台と柱の基本的な接合方法を長ホゾ差し込み栓打ちとしています。
構造システムに水平荷重が働くと、耐力壁の両端の柱には引抜力が働きます。18mmの込み栓での接合にどの程度の耐力があるのか、確認するための試験を行ないます。
込栓の打ち方、込栓の打つ位置、材種による違い等の確認を行います。
また、柱脚の耐力を上げる工夫はいろいろと試みられてきましたが、それらの工夫によって、どの程度の耐力向上が期待できるのか、確認してみます。
2.梁の継ぎ手の引っ張り試験
構造システムに水平荷重が働くと、水平構面の変形によって梁に引っ張り力が働きます。
梁の継ぎ手や柱の差し口の耐力は、その引っ張り力を上回る必要があります。
実際の継ぎ手や差し口の引っ張り耐力を確認するための試験を行ないます。
大工塾の実験では、決められた試験体の試験だけをするのではなく、そのときの状況に応じて試験体を作り直したり、改良したりすることが頻繁に生じます。そのような作業や試験体のセット、取り外し、解体は塾生が行ないますので、道具を持って来られる人は用意してきてください。作業できる服装でお願いします。
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